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2026.07.27
11:39

コンクリート打ちっぱなし床の費用相場は?4つの魅力と注意点

おしゃれなカフェやデザイナーズ物件で見かける、コンクリート打ちっぱなしの床。

無機質でスタイリッシュな空間に憧れる一方で、「冬は寒くないの?」「ひび割れは大丈夫?」「費用はどのくらいかかる?」と、導入をためらう方も多いのではないでしょうか。

結論として、コンクリート打ちっぱなし床はデザイン性と耐久性に優れる一方、硬さや冷たさといった弱点もあり、費用相場は平米あたり8,000〜15,000円程度が目安です。

特徴を正しく理解して対策すれば、後悔のない空間づくりが可能です。

この記事では、コンクリート打ちっぱなし床の特徴やモルタルとの違い、メリット・デメリットと対策、費用相場や施工の流れ、店舗・住宅での活用例、そして失敗しない業者選びのポイントまでを順に解説します。

コンクリート打ちっぱなし床とは?モルタルとの違い

まずは、コンクリート打ちっぱなし床がどんな仕上げなのかを整理します。

基本と仕上げの種類、モルタルや土間コンクリートとの違い、近年採用が増えている理由を順に見ていきます。

結論
  • コンクリートに仕上げ材を貼らず素材そのものを見せる床仕上げ
  • 「構造露出型」と「オーバーレイ型」の2種類がある
  • モルタル仕上げや土間コンクリートとは素材と質感が異なる

打ちっぱなし床の基本と仕上げの種類

コンクリート打ちっぱなし床とは、コンクリートの上にフローリングやタイルなどの仕上げ材を貼らず、素材そのものの質感を表面に見せる仕上げ方法です。

大きく分けると、構造体のコンクリートをそのまま見せる「構造露出型」と、既存の床の上に薄くコンクリートを塗り重ねる「オーバーレイ型」の2種類があります。

新築では構造露出型、リノベーションではオーバーレイ型が選ばれやすい傾向です。

つなぎ目が少なく空間を広く見せられる点は、どちらにも共通する魅力といえます。

モルタルや土間コンクリートとの違い

見た目が似ている仕上げに「モルタル」や「土間コンクリート」がありますが、これらは材料の配合が異なります。

コンクリートが砂利を含んで重厚な質感になるのに対し、モルタルは砂利を含まずなめらかでフラットな仕上がりになります。

床の場合は表面の粗さを抑えるため、コンクリートの上にモルタルを薄く塗って仕上げるケースも一般的です。

種類主な材料表面の質感主な用途
コンクリートセメント・砂・砂利・水ざらつきのある重厚感構造体・床
モルタルセメント・砂・水なめらかでフラット仕上げ・下地
土間コンクリートコンクリート+表面仕上げ用途により調整玄関土間・ガレージ

店舗や住宅で採用が増えている理由

かつてのコンクリート打ちっぱなし床は、倉庫や工場など実用性を重視する場所で使われるのが一般的でした。

近年はミニマルでインダストリアルなデザインの人気が高まり、カフェやアパレルショップ、モダン住宅のリビングにも広く採用されています。

均一な工業製品にはない、コテ跡や色ムラといった一点物の表情を楽しめる点も、感度の高い層から支持される理由です。

飾りすぎない空間づくりを目指す店舗や住まいと、非常に相性のよい床材といえます。

コンクリート打ちっぱなし床の主なメリット

コンクリート打ちっぱなし床が選ばれるのには、見た目以外の理由もあります。

ここではデザイン性・耐久性・手入れのしやすさ・床暖房との相性という4つのメリットを紹介します。

ポイント
  • どんな家具ともなじむ高いデザイン性
  • 傷や摩耗に強く長寿命
  • 掃除がしやすく手入れが簡単
  • 蓄熱性が高く床暖房と好相性

無機質でおしゃれなデザイン性

最大の魅力は、モダンでスタイリッシュな空間を演出できる点です。

無機質なグレーの床はどんな家具とも相性がよく、アイアン素材や古材、ミッドセンチュリー家具と合わせると洗練された雰囲気に仕上がります。

余計な装飾を削ぎ落としたミニマルなインテリアを目指すなら、これ以上の床材はなかなかありません。

光の当たり方によって昼と夜で表情が変わり、空間に奥行きが生まれるのも打ちっぱなしならではの特徴です。

傷や摩耗に強い高い耐久性

コンクリートは非常に高い耐久性を備えています。

木材のように腐食することがなく、重い家具によるへこみやペットの爪あともほとんど気になりません。

摩耗や衝撃に強く、一度施工すれば数十年単位で使い続けられるのが強みです。

人の出入りが激しい店舗や、大型什器を置くスペースでも堅牢さを発揮するため、商業空間での採用にも向いています。

長く使うほど費用対効果を実感しやすい床材です。

掃除がしやすく手入れが簡単

日々のお手入れがシンプルな点も見逃せません。

フローリングのように頻繁なワックスがけは不要で、基本は掃除機がけとモップ拭きで清潔さを保てます。

表面にシール処理やコーティングを施しておけば、液体をこぼしてもサッと拭き取るだけで済みます。

土足で利用する店舗や、汚れやすい水回り・厨房でも管理しやすく、衛生面が求められる業態でも扱いやすい床材といえるでしょう。

蓄熱性が高く床暖房と相性がよい

意外に思われがちですが、コンクリートは床暖房と相性のよい素材です。

高い蓄熱性があり、一度温まると冷めにくいという性質を持っています。

床暖房の熱を溜め込み、足元からじわじわと熱を放出するため、部屋全体が均一に暖まりやすく快適な室温を長く保てます

冬は冷たいというイメージのあるコンクリートですが、床暖房を併用することで、弱点をむしろ長所へと変えられます。

導入前に知りたいデメリットと対策

魅力の多い打ちっぱなし床にも、知っておくべき弱点があります。

硬さや冷たさ、クラック、湿気という3つの課題を、対策とあわせて確認します。

注意
  • 硬くて冷たい→床暖房・ラグ・部分マットで対策
  • クラックが起きやすい→味と捉える/実績ある業者に依頼
  • 湿気・結露→断熱・換気・除湿で管理

硬くて冷たいと感じやすい

コンクリートの弱点は、物理的な硬さと熱の伝わりやすさです。

クッション性がないため、長時間立ち続けると足腰や膝に負担がかかりやすく、冬場は底冷えも感じやすくなります。

対策としては、床暖房の設置に加え、人が長くとどまる場所にラグやコルクマットを部分的に併用する方法が有効です。

店舗ならレジ周りやスタッフの動線にマットを敷くなど、見た目のクールさと快適性を両立させる工夫を取り入れましょう。

クラック(ひび割れ)が起きやすい

コンクリートは乾燥収縮や建物のわずかな振動により、ひび割れ(クラック)が発生しやすい性質を持ちます。

完全に防ぐのは難しいため、構造上問題のない細いヘアクラックは「味」として捉える余裕があると安心です。

ただし見た目を重視する場合はストレスになることもあるため、配合や養生を適切に管理できる、実績豊富な業者に依頼することが重要になります。

発生後は専用の補修材で目立ちにくく整えることも可能です。

湿気や結露でカビが出ることも

コンクリートは気密性が高く熱容量も大きいため、梅雨時や夏場に表面へ結露が生じることがあります。

特に建物の1階や地面に近い場所では、床下の湿気を吸い上げてカビの原因になるケースもあります。

対策としては、適切な断熱材の配置、除湿機による湿度管理、こまめな換気が欠かせません。

自然素材のように湿気を自ら調整する機能は期待できないため、設計段階から湿気対策を計画しておくと安心です。

費用相場と仕上げ・施工の流れ

導入を検討するうえで気になるのが、費用と工事の進み方でしょう。

床材別の費用相場、仕上げ方法の違い、施工の流れと工期、長期的なコストを順に解説します。

ポイント
  • 施工費用の相場は平米8,000〜15,000円程度
  • 仕上げはポリッシュ・シール・エポキシの3タイプが中心
  • 養生を含む工期は数日〜2週間程度が目安
  • 張り替えが不要で長期のコストは抑えやすい

床材別の費用相場を比較

コンクリート打ちっぱなし床の施工費用は仕上げ方法によって変動しますが、一般的に平米あたり8,000〜15,000円程度が目安です。

フローリングよりやや高めで、断熱材の充填や床暖房を含めると総額はさらに上がります。

下表は主な床材との費用相場の比較です。

床材施工費用の目安(1平米あたり)特徴
コンクリート打ちっぱなし8,000〜15,000円耐久性が高く張り替え不要
フローリング5,000〜10,000円温かみがあり施工しやすい
フロアタイル4,000〜8,000円安価でデザインが豊富

上記はあくまで一般的な目安です。

面積や下地の状態、仕上げのグレードによって金額は変わるため、正確な費用は現地調査のうえで見積もりを取ることをおすすめします。

仕上げ方法による違い

コンクリート打ちっぱなしといっても、仕上げ方で質感や費用は大きく変わります。

求める見た目や耐久性に応じて、以下の中から最適な方法を選びましょう。

  • ポリッシュ仕上げ:表面を機械で研磨し、大理石のような光沢を出す方法
  • シール加工:マットな質感を残しつつ浸透性の薬剤で汚れを防ぐ方法
  • エポキシ塗装:樹脂を塗り重ね、高い耐久性と耐薬品性を持たせる方法

施工の流れと工期の目安

実際の施工は、下地づくり→打設→養生→仕上げの順に進みます。

まず床の下地を整えてコンクリートを流し込み(打設)、バイブレーターで気泡を抜きながらコテで表面を平らに均します。

その後、ひび割れを防ぐために一定の養生期間を置いて乾燥・固化させ、最後にポリッシュやシールなどの仕上げを施します。

養生を含めた工期は面積や仕上げにより異なりますが、数日〜2週間程度が一つの目安です。

乾燥を急ぐとクラックの原因になるため、店舗の開業スケジュールには余裕を持たせておくと安心です。

メンテナンス方法と長期的な費用

日常のお手入れは、掃除機でホコリや砂を取り除いた後、固く絞った雑巾やモップで水拭きするのが基本です。

強い酸性・アルカリ性の洗剤は表面を傷める恐れがあるため、中性洗剤を薄めて使うか水拭きにとどめましょう。

ひび割れは専用の補修材で対応でき、数年に一度はコーティングやシール剤を再塗布すると美観が長持ちします。

初期費用は高めでも、フローリングのような10〜15年周期の張り替えが不要なため、再コーティング費用(平米あたり数千円程度)を含めても長期的にはコストを抑えやすいのが打ちっぱなし床の強みです。

店舗・住宅での活用例と業者選びのポイント

打ちっぱなし床は、店舗にも住宅にも幅広く使えます。

ここでは活用例を店舗・住宅それぞれで見たうえで、失敗しない業者選びのポイントを押さえます。

ポイント
  • カフェやアパレルなど商業空間と好相性
  • 住宅ではリビングや土間で開放感を演出
  • 仕上がりは業者の技術に左右されるため実績で選ぶ

カフェ・アパレルなど店舗での活用

商業空間において、コンクリート床は定番の選択肢です。

ヴィンテージ家具を合わせればインダストリアルに、白い壁と組み合わせればミニマルな北欧風にと、コンセプトに合わせて柔軟に表情を変えられます

土足利用でも傷が目立ちにくく、椅子の出し入れや荷物の置き引きにも強いため、常に清潔感のある店舗イメージを保てます。

カフェの内装づくり全体のポイントは大阪のカフェ内装デザインの解説記事もあわせて参考にしてください。

住宅のリビングや土間での活用

住宅では、広いリビングや吹き抜けのあるオープンスペースに採用すると、圧倒的な開放感が生まれます。

壁や天井をシンプルにまとめれば、美術館のような静謐な空間に仕上がります。

油汚れに強いコーティングを施せば、オープンキッチンの床としても実用的です。

玄関土間や趣味のガレージなど、土足で使いたいスペースとも好相性で、暮らしのなかにデザイン性と機能性を両立させたい方に向いています。

失敗しない施工業者の選び方

コンクリート打ちっぱなし床の仕上がりは、職人の技術に大きく左右されます。

打設時の気泡やコテ跡、配合や養生の管理が甘いと、ムラやひび割れの原因になるためです。

そのため、打ちっぱなし床の施工実績が豊富で、下地から一貫して対応できる業者を選ぶことが後悔しないための最大のポイントです。

複数社から見積もりを取り、施工事例や担当者の対応もあわせて比較しましょう。

店舗内装の業者選び全般については店舗内装工事のおすすめ業者を解説した記事も参考になります。

コンクリート打ちっぱなしの床でよくある質問

コンクリート打ちっぱなし床について、検討時によく寄せられる疑問をまとめました。

導入を判断する際の参考にしてください。

Q

コンクリート打ちっぱなし床は冬でも快適に過ごせますか?

A

対策をしないと冷たく感じますが、床暖房を設置すれば蓄熱性を活かした快適な暖房環境をつくれます。人が長くとどまる場所にラグやコルクマットを部分的に併用するのも有効です。

Q

DIYで施工することはできますか?

A

床全体のコンクリート打設は時間との勝負で、水平を保つのもプロでも難しいため、DIYはおすすめしません。どうしても自分で行いたい場合は、コンクリート調のフロアタイルを貼るか、ごく狭い範囲のモルタル塗りにとどめるのが無難です。

Q

子どもやペットがいても安全ですか?

A

硬い素材のため、転倒時のケガのリスクはフローリングより高めです。ペットには滑りやすい場合もあります。滑り止め効果のあるコーティングを選ぶ、プレイスペースにクッション性のある素材を敷くなど、ライフスタイルに合わせた対策を計画しましょう。

Q

既存の床の上にも施工できますか?

A

既存の床の上に薄くコンクリートを塗り重ねる「オーバーレイ型」であれば、リノベーションでも採用できます。ただし下地の状態によって適性が変わるため、まずは業者に現地調査を依頼して判断してもらうことをおすすめします。

まとめ

コンクリート打ちっぱなし床は、無機質でおしゃれなデザイン性と高い耐久性を兼ね備えた床材です。

一方で硬さや冷たさ、クラック、湿気といった弱点もあるため、床暖房や断熱、こまめな換気などの対策とセットで検討することが、後悔しないためのポイントになります。

結論
  • デザイン性と耐久性に優れるが硬さ・冷たさ・クラックには対策が必要
  • 費用相場は平米8,000〜15,000円、長期コストは抑えやすい
  • 店舗・住宅どちらにも合い、業者の技術が仕上がりの鍵

費用相場は平米8,000〜15,000円程度で初期費用は高めですが、張り替えが不要なため長期のコストは抑えやすい素材です。

土足でも傷が目立ちにくく掃除もしやすいため、カフェやアパレルといった店舗はもちろん、開放感を求める住宅のリビングや土間にも向いています。

仕上がりの美しさは、施工業者の技術に大きく左右されます。

実績が豊富で下地から一貫して対応できる業者を選び、複数社を比較しながら理想の空間づくりを進めましょう。

【監修者】松岡 祐希

株式会社オールメイク代表。

兵庫県を中心に全国各地の美容室・サロン・飲食店・病院・オフィス・クリニックなど店舗の内装工事をしています。 自社でも運営してる美容サロンなどもあるので、配置含めて設計図のパズルは得意になります。