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2026.07.06
11:06

和モダンな飲食店内装とは?デザインのコツと費用相場を解説

飲食店の開業やリニューアルを検討する中で、「和モダンな内装にしたいけれど、具体的に何をすればいいのかわからない」と悩んでいませんか。

和モダンな内装は、和の伝統的な素材と現代的なデザインを組み合わせることで、落ち着きと洗練さを兼ね備えた空間を作る手法です。

ポイントを押さえれば、限られた予算でも印象的な店舗デザインを実現できます。

本記事では、和モダンの定義や選ばれる理由から、デザインのポイント、業態別のアイデア、費用相場、業者選びの注意点まで順を追って解説していきます。

和モダンな飲食店内装とは?定義と特徴

まずは「和モダン」とはどのようなデザインなのか、その定義と特徴を確認していきましょう。

和風や古民家風との違いも押さえておくと、方向性が定まりやすくなります。

結論

和モダンとは、日本の伝統的な「和」のテイストと、現代的で洗練された「モダン」のデザインを融合させたスタイルです。和の温かみと洋の洗練さを両立できる点が、飲食店の内装で選ばれる大きな理由です。

和モダンの意味

「和モダン」とは、和風と現代的(モダン)な要素を組み合わせた造語です。

木材や漆喰、和紙といった日本古来の自然素材に、シンプルで洗練された洋風の要素を取り入れることで、伝統と現代性が共存する空間を作り出します。

厳密な定義は存在せず、店舗のコンセプトに合わせて和とモダンの比率を自由に調整できる点が特徴です。

和風・古民家風との違い

純和風のデザインは畳や障子など和の要素を前面に出すため、重厚感のある雰囲気になりやすい一方、古民家風は古い建材や経年変化を活かした懐かしさが特徴です。

和モダンはこれらとは異なり、和の素材感を残しながらも洋風の家具や照明でスタイリッシュにまとめる点で差別化されています。

和風すぎず親しみやすい雰囲気を作りたい飲食店に向いているデザインといえるでしょう。

和モダンが飲食店で選ばれる4つの理由

なぜ和モダンの内装が多くの飲食店で選ばれているのでしょうか。

代表的な4つの理由を見ていきましょう。

ポイント
  • 落ち着きと高級感を演出できる
  • 他店との差別化につながる
  • 幅広い客層に親しまれる
  • SNSでの拡散につながりやすい

落ち着きと高級感を演出できる

木材や漆喰、和紙などの自然素材は、視覚的な温かみと落ち着きを生み出します。

アースカラーを基調にした配色と組み合わせることで、価格帯の高い和食店や割烹料理店にふさわしい高級感を演出できます。

素材選びと配色のバランスが、店舗全体の印象を大きく左右するポイントです。

他店との差別化につながる

和モダンには明確な定義がないため、和とモダンの比率を自店のコンセプトに合わせて自由に調整できます。

たとえば格子戸や水屋箪笥といった和の建具をアクセントに使うだけで、競合店にはない独自性を演出することが可能です。

幅広い客層に親しまれる

純和風のデザインは年配の客層に好まれる傾向がありますが、和モダンは現代的な要素を取り入れているため、若年層や外国人観光客からも好印象を持たれやすいスタイルです。

日本らしさを求める訪日客の集客にもつながりやすく、写真映えする空間はSNSでの拡散による集客効果も期待できます。

和モダンな内装を作る6つのデザインポイント

和モダンの空間づくりには、押さえておきたいポイントがあります。

素材から外観まで、6つの観点から解説します。

ポイント
  • 自然素材を中心に壁・床を仕上げる
  • 照明は暖色系の色温度を選ぶ
  • 配色はアースカラーで統一する
  • 外観と内装のテイストを揃える

素材選び(壁・床・建具)

和モダンの空間づくりでは、壁や床に使う素材選びが印象を大きく左右します。

代表的な素材と効果を以下にまとめました。

部位和の素材効果
漆喰・珪藻土・和紙温かみと質感の演出
無垢材・畳・モルタル落ち着いた重心の演出
建具格子・障子・暖簾和の意匠を加える

これらの素材は見た目だけでなく機能面でも優れています。

漆喰は汚れに強く不燃性があるため飲食店の壁材に適しており、無垢材や竹は耐久性が高く経年変化も味わいとして楽しめます。

長く使うほど風合いが増す点も、和モダンが選ばれる理由のひとつです。

照明計画

照明は店内の雰囲気を決める重要な要素です。

暖色系の色温度を選ぶことで、落ち着いた和の空気感を演出できます。

素材には和紙や美濃焼などの焼き物を使った照明器具がよく合い、ペンダントライトや和風シーリングライトを取り入れると古民家のような温もりが生まれます。

和の建具・家具の取り入れ方

格子戸や障子、暖簾といった伝統的な建具は、空間に取り入れるだけで一気に和の印象を強められます。

家具では、漆塗りの水屋箪笥のような和家具を一点置くだけでも、モダンな空間に和の奥行きを加えることができます。

建具や家具は「やりすぎない」ことが和モダンの雰囲気を保つコツです。

配色のポイント(アースカラー)

和モダンの配色は、ブラウンやベージュ、カーキ、グレーといったアースカラーを基調に統一すると、自然な落ち着きを演出できます。

白や黒などのモノトーンをベースに、深緑や朱色を差し色として加えると、シンプルさと和の情緒を両立できます。

色や素材は2〜3系統に絞ると、まとまりのある印象に仕上がります。

レイアウト・動線

和モダンの飲食店では、カウンター席と小上がりの座敷を組み合わせたレイアウトが定番です。

坪庭や格子を通路の仕切りに使うと、限られた空間でも奥行きを感じさせられます。

通路幅はメイン通路90cm以上、サブ通路60cm以上を目安に確保すると、お客様とスタッフ双方が動きやすい空間になります。

外観・ファサードのデザイン

内装と同様に、外観(ファサード)のデザインも和モダンの世界観を伝える重要な要素です。

格子戸や暖簾、木材を使った外壁は和の雰囲気を演出し、ガラス窓や金属製の看板を組み合わせることで現代的な印象も加えられます。

外観と内装のテイストを統一することで、来店前の期待感と来店後の体験にギャップが生まれません。

業態別の和モダン内装アイデア

和モダンの表現方法は、業態によって最適な形が異なります。

代表的な業態ごとのアイデアを見ていきましょう。

結論

業態によって和モダンの表現方法は異なります。居酒屋は温かみのある親しみやすさ、寿司店・割烹は高級感と職人技の見せ方、カフェは軽やかな和の演出がポイントです。

居酒屋・日本料理店

居酒屋や日本料理店では、無垢材や塗り壁を使った温かみのある空間が好まれます。

カウンター席と小上がりの座敷を組み合わせることで、客層に応じた使い分けができる点もメリットです。

掘りごたつを設けると、足腰の弱い方でも和の雰囲気を楽しめます。

寿司店・割烹料理店

高級感を重視する寿司店や割烹料理店では、無垢材のカウンターと間接照明の組み合わせが定番です。

壁を漆喰、床をモルタルなどでモダンにまとめると、和の重厚感とスタイリッシュさを両立できます。

和カフェ

和カフェでは、白壁や木目を活かした軽やかな空間が人気です。

古民家を活用した店舗であれば、梁や柱をそのまま残しつつ洋風の家具を組み合わせることで、和モダンな雰囲気を作れます。

古民家カフェの内装については、古民家カフェの内装設計で押さえるべきポイントでも詳しく解説しています。

和モダン内装の費用相場

和モダンの内装にかかる費用はどのくらいなのでしょうか。

坪単価の目安と費用の内訳、コストを抑えるコツを確認しておきましょう。

ポイント

和モダンの内装費用は、一般的な飲食店よりやや高くなる傾向があります。坪単価の目安は、スケルトン物件で40万〜80万円程度、居抜き物件で15万〜40万円程度です。

坪単価の目安

和モダンの内装費用は、自然素材や左官仕上げ、特注の建具など、和の質感を出すための工事にコストがかかるため、一般的な飲食店の内装費用よりやや高めになる傾向があります。

物件タイプ別の坪単価の目安は以下のとおりです。

物件タイプ坪単価の目安特徴
スケルトン40万〜80万円自由度が高いが工期は長め
居抜き15万〜40万円既存設備を活用しコストを抑えやすい

飲食店全体の内装費用の相場については、飲食店の内装費用はいくら?坪単価の目安や内訳・費用を抑えるコツを解説でも詳しく解説しています。

費用の内訳

和モダンの内装費用は、主に「設計費」「施工費」「設備費」「家具・什器費」の4つで構成されます。

設計費はコンセプト立案や図面作成にかかる費用、施工費は左官や木工などの実際の工事費用です。

設備費には照明や空調、給排水などの工事が含まれ、家具・什器費はカウンターやテーブル、和家具などの購入費を指します。

どの項目にコストをかけるかを明確にすることで、予算配分のバランスを取りやすくなります。

コストを抑えるコツ

  • アクセント部分だけに高級素材を使う
  • 居抜き物件で既存設備を活用する
  • デザインから施工まで自社対応できる業者を選ぶ

全面に高級な自然素材を使うのではなく、カウンターや入口など目に入りやすい部分にだけ重点的に使うことで、コストを抑えながら和モダンの世界観を保てます。

また、デザインから施工まで一社で対応できる業者を選ぶと、工程が少なくなる分トータルコストを抑えやすくなります。

失敗しないための注意点と業者選び

和モダンの内装づくりで後悔しないために、注意点と業者選びのポイントを押さえておきましょう。

注意

和とモダンの配分を誤ると、重たい雰囲気になったり安っぽく見えたりすることがあります。施工実績の豊富な業者に相談し、バランスを確認しながら進めることが大切です。

和とモダンのバランスを取る

和の要素を入れすぎると重厚で堅い雰囲気になり、モダンの要素を入れすぎると和の良さが薄れてしまいます。

素材や色は2〜3種類に絞り、アクセントとして和の建具や家具を配置する程度に留めると、バランスの取れた和モダン空間に仕上がります。

施工実績のある業者を選ぶ

和モダンの内装は、左官や木工など職人の技術が求められる工事が多いため、施工実績のある業者を選ぶことが重要です。

デザインから施工まで自社で対応できる業者であれば品質管理がしやすく、トータルコストも抑えやすくなります。

居酒屋や和食店の内装業者選びについては、京都府の居酒屋内装工事会社おすすめ6選も参考にしてください。

内装工事の期間とスケジュール

和モダンの内装工事は、左官仕上げや建具の特注など手作業による工程が多いため、一般的な内装工事よりも工期が長くなる傾向があり、目安として2〜6ヶ月程度かかります。

開業準備が遅れて売上のない期間に賃料だけが発生する事態を避けるため、コンセプト設計や業者選定は開業の6ヶ月〜1年前から動き出すのがおすすめです。

和モダンな飲食店内装のよくある質問

ここでは、和モダンな飲食店内装を検討する際によく寄せられる質問をまとめました。

気になる項目から確認してみてください。

Q

和モダンとはどういう意味ですか?

A

和モダンとは、日本の伝統的な「和」のデザインと、現代的で洗練された「モダン」のデザインを融合させたスタイルのことです。明確な定義はなく、店舗のコンセプトに合わせて和とモダンの比率を自由に調整できます。

Q

和モダンな内装にするにはいくらかかりますか?

A

坪単価の目安は、スケルトン物件で40万〜80万円程度、居抜き物件で15万〜40万円程度です。自然素材や左官仕上げを使う分、一般的な内装費用よりやや高めになる傾向があります。

Q

和モダンに合う照明の色はありますか?

A

暖色系の色温度がおすすめです。和紙や焼き物を使った照明器具と組み合わせることで、落ち着いた和の空気感を演出できます。

Q

居抜き物件でも和モダンの内装にできますか?

A

可能です。前テナントの設備を活用しながら、壁や照明、建具などを和の素材に変更することで、コストを抑えつつ和モダンの雰囲気を作ることができます。

Q

和モダンの内装はDIYでも作れますか?

A

ペンキ塗りや小物の配置など一部はDIYで対応できますが、左官仕上げや電気・水道工事は専門的な技術が必要なため、施工実績のある業者に依頼することをおすすめします。

和モダンな飲食店内装のまとめ

和モダンな内装は、素材選びと配色、照明、レイアウトのバランスさえ押さえれば、限られた予算でも印象的な空間に仕上げられます。

この節のまとめ
  • 和モダンは和の伝統素材と現代的なデザインを融合させたスタイル
  • 高級感・差別化・幅広い客層への訴求・SNS拡散の4つの理由で選ばれている
  • 素材・照明・建具家具・配色・レイアウト・外観のバランスがデザインの要
  • 坪単価はスケルトンで40万〜80万円、居抜きで15万〜40万円が目安
  • 和とモダンのバランスと、施工実績のある業者選びが成功のカギ

業態やコンセプトに合わせて和とモダンの比率を調整しながら、長く愛される店舗づくりを目指してみてください。

【監修者】松岡 祐希

株式会社オールメイク代表。

兵庫県を中心に全国各地の美容室・サロン・飲食店・病院・オフィス・クリニックなど店舗の内装工事をしています。 自社でも運営してる美容サロンなどもあるので、配置含めて設計図のパズルは得意になります。