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2026.06.30
11:17

展示会設営会社の費用相場と選び方|3タイプの違いを解説

「展示会のブース設営をどの会社に頼めばいいのか分からない」「費用がいくらかかるのか見当がつかない」と悩んでいませんか。

設営会社はタイプによって対応範囲も費用も大きく異なるため、自社に合わない会社を選ぶと予算オーバーや準備不足につながりかねません。

この記事では、展示会設営会社の役割やタイプ、費用相場、失敗しない選び方、依頼の流れまでをまとめて解説します。

初めての出展でも、自社に合った設営業者を選べるようになります。

設営会社のタイプの違いから費用の内訳、依頼時の注意点までを順番に紹介するので、これから出展準備を始める方はぜひ最後までご覧ください。

展示会設営会社とは何をする会社か

展示会設営会社とは、具体的にどのような業務を担う会社なのでしょうか。

まずは役割や依頼できる業務の範囲から確認していきましょう。

結論

展示会設営会社とは、出展ブースのデザイン・施工・設営・撤去を専門に担う会社です。会社によっては企画や集客、当日の運営までまとめて任せられます。

展示会設営会社の主な役割

展示会設営会社は、企業が出展するブースの設計から施工までを一手に引き受ける専門業者です。

来場者の目を引くデザインや、商品の魅力が伝わるレイアウトを、専門的な知見をもとに形にしてくれます。

展示会の準備は、主催事務局への書類提出や備品の手配など、通常業務と並行するには負担の大きい作業が数多くあります。

設営会社に任せることで、出展担当者の負担を大きく減らせる点が役割の核心です。

依頼できる業務の範囲

設営会社に依頼できる業務は、ブースの施工だけにとどまりません。

プランやタイプによって範囲は変わりますが、おもに以下のような工程を任せられます。

  • ブースの企画・レイアウト設計
  • デザイン作成・3Dパースの提示
  • パネルや什器などの施工・設営
  • 電気工事や各種申請の代行
  • 会期後の撤去・原状回復

会社によっては、パンフレットやノベルティの制作、当日の運営スタッフ手配、出展後の見込み客フォローまで対応するところもあります。

設営会社に依頼するメリット

自社だけで設営を進めると、想定以上に時間がかかったり、会場のルールに対応しきれなかったりすることがあります。

設営業者に依頼すれば、準備をスムーズに進めながら、当日の不備といったリスクを抑えられます。

とくに、防炎処理や吊り物、搬入出ルールなど会場規定への対応はプロの知見が欠かせません。

専門業者に任せることで、デザイン性と安全性の両立がしやすくなるのは大きな利点です。

展示会設営会社の3つのタイプ

展示会設営会社は、対応範囲によって大きく3つのタイプに分かれます。

それぞれの特徴と向いている企業を解説します。

ポイント
  • 施工・デザイン特化型:ブース制作の質を重視する企業向け
  • ワンストップ総合型:企画から運営まで丸ごと任せたい企業向け
  • 低価格パッケージ型:コストを抑えたい企業や初出展向け

展示会設営会社は対応範囲によって大きく3タイプに分けられます。

それぞれの特徴と向いている企業を整理すると、次のとおりです。

タイプ得意な領域向いている企業
施工・デザイン特化型造作・什器・空間演出デザインで差別化したい企業
ワンストップ総合型企画・集客・運営まで一括専任担当がいない企業
低価格パッケージ型規格化された安価なブース初出展・予算重視の企業

施工・デザイン特化型

ブースのデザインと施工に強みを持つタイプです。

木工造作や特注什器、サイネージなどを取り入れた、来場者の印象に残る展示空間を得意としています。

会場規定への対応力が高い会社が多く、防炎処理や電気工事も理解したうえで設計してくれます。

一方で費用は高くなりやすいため、デザイン性と動線設計をどこまで提案してくれるかを確認しましょう。

ワンストップ総合プロデュース型

施工だけでなく、当日のスタッフ手配や事前の集客まで、展示会にかかわる業務を丸ごと任せられるタイプです。

招待状の作成からSNS告知、出展後の見込み客フォローまで一貫して支援します。

社内に展示会の専任担当者がいない場合や、初めての出展でノウハウが足りない企業にとって頼もしい存在です。

ただし対応範囲が広い分、費用は高くなりやすいので、見積りに含まれる作業を事前に確認しておくと安心です。

低価格パッケージ型

壁面パネルやカウンター、照明などの基本設備がセットになったパッケージブースを提供するタイプです。

規格化された資材を使うため、コストを大きく抑えられます。

1小間や2小間といった小規模ブースを手早く施工できるのが強みで、展示会当日まで時間がない企業でも利用しやすいです。

他社と似たデザインになりやすい点には注意し、グラフィックパネルで独自性を出す工夫が求められます。

展示会設営にかかる費用相場

設営費用は、ブースの規模やデザインによって大きく変動します。

まずは費用を左右する要素と相場の目安を確認しておきましょう。

ポイント

展示会設営の費用は小間数・デザインの作り込み・依頼範囲の3つで大きく変わります。1小間の装飾・施工費は30万〜100万円が一つの目安です。

小間数・規模による費用の違い

展示会では出展エリアを「小間(こま)」という単位で管理します。

1小間のサイズは展示会や主催者によって異なりますが、一般的には3m×3m(約9㎡)や2.7m×6m(16.2㎡)などの区画です。

ブースの費用は小間数に比例して上がるため、規模ごとの目安を押さえておきましょう。

ブース規模装飾・施工費の目安特徴
1小間30万〜100万円コンパクトな壁面活用型
2小間50万〜150万円展示と商談の両立が可能
6小間以上500万円以上も大型・造作中心のブース

規模別の費用内訳は、イベントブースの設営費用の記事で詳しく解説しています。

あわせて参考にしてください。

デザインや造作による費用差

同じ小間数でも、デザインの作り込み具合で費用は大きく変わります。

汎用資材を使ったコンパクトな装飾なら費用を抑えられますが、木工造作や特殊素材を使ったオーダーメイドになると一気に上がります。

「費用を抑えてコンパクトに出展する」のか「インパクトのある空間で差別化する」のかを最初に決めておくと、依頼先選びと予算配分がぶれません。

人件費と付帯費用の目安

施工費のほかに、当日の運営スタッフやディレクターの人件費、備品レンタル費、電気工事費などの付帯費用も発生します。

出展料とは別に見込んでおくことが大切です。

  • 運営スタッフ:1日あたり1.5万〜2万円程度
  • ディレクター:1日あたり3万〜4万円程度
  • 備品レンタル:5万〜20万円程度

3〜5日間の会期では人件費だけで数十万円規模になることもあります。

付帯費用まで含めた総額で見積りを取りましょう。

失敗しない設営会社の選び方

自社に合った設営会社を選ぶには、いくつかの確認すべきポイントがあります。

失敗を防ぐための判断基準を解説します。

ポイント
  • 自社の業種・規模に近い施工実績があるか
  • 依頼したい業務をカバーできる対応範囲か
  • 会場規定への対応力とサポート体制があるか
  • 複数社で見積りを比較できているか

自社の業種に近い実績で選ぶ

同じ展示会でも、BtoB製造業向けとBtoC消費財向けでは、来場者のニーズもブースの設計思想も大きく異なります。

自社の業種や商材に近い出展実績を持つ会社を選ぶことが、成果につながるブースづくりの近道です。

実績を確認するときは、件数だけでなく同業種・同規模のブースを手がけた経験があるかまで見ておくと、ミスマッチを防げます。

対応範囲と得意領域を確認する

設営会社はどこも「対応できます」と言いますが、得意領域は会社ごとに大きく異なります。

企画から運営まで一括対応する会社もあれば、デザイン・施工に特化した会社もあります。

依頼しようとしている業務がすべてカバーされているかを確認し、自社が対応する工程と外注する工程を明確にしたうえで相談しましょう。

なお、関西で開催されるイベントを検討している場合は、大阪のイベント企画会社の選び方もあわせて参考になります。

会場規定への対応力を見る

展示会場には、防炎処理や吊り物、搬入出時間など細かなルールがあります。

これらを理解せずに施工を進めると、当日のトラブルや是正対応につながりかねません。

会場規定を踏まえた設計ができるか、当日のトラブル時にどう動いてくれるかを、契約前の打ち合わせで確認しておくと安心です。

複数社の見積りを比較する

費用は設営会社選びで重要なポイントです。

予算内でどれだけのクオリティを提供できるかは会社によって差があるため、複数社から見積りを取って比較しましょう。

見積りを取る際は、仕様・作業範囲・納品物を明確にしたうえで条件をそろえることが欠かせません。

費目の内訳が不透明な見積りは、追加料金が発生するリスクが高いため注意が必要です。

展示会の設営を依頼する流れ

設営会社への依頼は、どのような流れで進むのでしょうか。

問い合わせから撤去までの基本的なステップを解説します。

この節のまとめ

依頼の流れは問い合わせ→デザイン提案・見積り→施工・当日設営→撤去が基本です。会期の3〜6か月前には相談を始めると、余裕を持って準備できます。

問い合わせから打ち合わせ

まずは出展する展示会名や小間数、出展の目的、予算感を整理して設営会社に問い合わせます。

打ち合わせでは、アピールしたい商品や来場者に取ってほしい行動を共有しましょう。

この段階で出展目的が具体的なほど、設営会社からの提案精度が高まります。

目的と目標値を数字で伝えると、認識のズレを防げます。

デザイン提案と見積り確定

打ち合わせ内容をもとに、設営会社がブースのデザイン案と見積りを提示します。

3Dパースやイメージ図で完成形を視覚的に確認できると、仕上がりのミスマッチを防げます。

提案内容と費用に納得できたら契約へ進みます。

あわせて、配布物やノベルティ、必要な各種申請のスケジュールもこの段階で固めておきましょう。

当日の設営から撤去まで

会期前日までにブースが完成し、商品の展示やパンフレットの搬入、電気系統のテストなど最終確認を行います。

来場者の動線やスタッフの誘導手順をシミュレーションしておくと当日が安心です。

会期終了後は、設営会社が撤去と原状回復を担当します。

廃棄物処理まで含めて対応できる会社なら、撤収の負担も大きく軽減できます。

依頼前に確認したい注意点

設営を依頼する前に、押さえておきたい注意点があります。

予算オーバーやトラブルを防ぐために確認しておきましょう。

注意

依頼後の仕様変更は追加費用につながりやすく、撤去・原状回復の範囲も会社によって異なります。契約前に範囲と費用を明確にしておきましょう。

追加費用が発生しやすい点

展示会ブースの施工では、デザインや装飾にこだわるほど、当初の見積りから追加費用が発生しやすくなります。

「もっとインパクトを出したい」「パネルを追加したい」といった変更を重ねるうちに、予算を大きく超えてしまうケースは珍しくありません。

仕様変更が見積りにどう反映されるかを事前に確認し、変更の判断期限を共有しておくと、予算オーバーを防ぎやすくなります。

撤去と原状回復のルール

展示会は発注して終わりではなく、会期後の撤去・原状回復まで含めて準備する必要があります。

撤去作業や廃棄物処理が見積りに含まれているかは、会社によって扱いが分かれます。

当日のトラブル対応や撤去まで、アフターサービスが充実している会社を選ぶと安心です。

どこまでが料金内の対応かを、契約前に営業担当へ質問しておきましょう。

展示会設営に関するよくある質問

展示会設営の依頼を検討するうえでよく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。

準備の参考にしてください。

Q

1小間だけでも設営会社に依頼できますか?

A

依頼できます。1小間からオーダー可能なパッケージ型の会社も多く、規模によっては施工が1日で完了します。小規模ブースを得意とする会社を選ぶと、コストを抑えながら出展できます。

Q

申し込みから当日まで、どのくらいの期間が必要ですか?

A

会期の3〜6か月前に相談を始めるのが理想です。デザインの作り込みや申請手続きに時間がかかるため、余裕を持って動くほど選択肢が広がります。短納期のパッケージ型なら、より直前でも対応できる場合があります。

Q

自社で設営するのと依頼するのは、どちらが良いですか?

A

展示会に慣れていない場合は、設営会社への依頼がおすすめです。自社設営は費用を抑えられる反面、準備が間に合わない、会場ルールに対応できないといったリスクがあります。配布物の手配など一部だけ自社で担う方法も有効です。

Q

展示会の出展費用を抑える方法はありますか?

A

パッケージブースの活用や什器のレンタル、他の展示会でも転用できるデザインの採用が有効です。国や自治体の出展支援制度を利用できる場合もあるため、募集時期と要件を早めに確認しておきましょう。

展示会設営会社選びのまとめ

展示会設営会社は、対応範囲や得意領域によってタイプが大きく分かれます。

自社の出展目的と予算を整理したうえで、業種に近い実績があり、必要な工程をカバーできる会社を選ぶことが、成果につながるブースづくりの第一歩です。

この記事のまとめ
  • 設営会社はデザイン・施工・設営・撤去を担う専門業者
  • タイプは施工特化型・ワンストップ総合型・低価格パッケージ型の3つ
  • 1小間の装飾・施工費は30万〜100万円が目安
  • 実績・対応範囲・会場規定対応・見積り比較で選ぶ
  • 会期の3〜6か月前から準備を始めると安心

費用は小間数やデザインの作り込みで変動するため、複数社から見積りを取り、作業範囲と納品物をそろえて比較しましょう。

追加費用や撤去のルールまで事前に確認しておけば、予算オーバーや当日のトラブルを防ぎながら、安心して展示会本番を迎えられます。

【監修者】松岡 祐希

株式会社オールメイク代表。

兵庫県を中心に全国各地の美容室・サロン・飲食店・病院・オフィス・クリニックなど店舗の内装工事をしています。 自社でも運営してる美容サロンなどもあるので、配置含めて設計図のパズルは得意になります。