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2026.10.26
10:06

エステサロンの内装をおしゃれにする8つのコツ|人気デザイン5選

エステサロンの開業やリニューアルを考えるなかで、「おしゃれな内装にしたいけれど、何から決めればいいかわからない」「予算を抑えながら高見えさせたい」と悩む方は多いのではないでしょうか。

エステサロンの内装は、コンセプト・配色・照明・素材の4つに統一感を持たせるだけで、限られた予算でも洗練された空間に仕上がります。おしゃれな内装は来店のきっかけになるだけでなく、リピートや口コミにも直結する大切な要素です。

この記事では、おしゃれな内装がもたらす効果から、内装をつくる8つのコツ、人気のデザインスタイル5選、空間別・自宅サロン別のポイント、費用相場、よくある失敗例と注意点までをまとめて解説します。

目次

おしゃれな内装がエステサロンにもたらす効果

エステサロンの内装は「無言のブランディング」です。おしゃれで統一感のある空間は、新規予約・リピート・客単価・スタッフの定着率まで、サロン経営の幅広い場面に好影響を与えます。

第一印象が新規予約の決め手になる

エステは施術の中身が来店前に伝わりにくい業態です。そのため初めてのお客様は、予約サイトやSNSに載っている店内写真の雰囲気で「このサロンなら安心して任せられそう」と判断します。

近隣にサロンが多いエリアほど、メニューや価格だけでは差がつきにくくなります。清潔感と世界観が伝わる内装は、比較検討の段階で選ばれるための強い武器になるでしょう。

リピートと口コミにつながる

居心地のよい空間で過ごした体験は記憶に残りやすく、「また来たい」という再来店の動機になります。施術の満足度が同じなら、空間が心地よいサロンのほうが選ばれ続けます。

また、口コミでは「落ち着ける空間だった」「清潔感があって安心できた」といった内装への言及が多く見られます。写真を撮りたくなる空間であれば、お客様のSNS投稿が新たな集客につながることも期待できます。

客単価とスタッフの意識を高める

上質な空間は、メニューの価格に見合う価値をお客様に感じてもらう土台になります。高単価のコースや物販を提案する際も、空間に説得力があれば納得感が生まれやすくなります。

おしゃれな職場は、そこで働くスタッフのモチベーションにも影響します。働く場所に誇りを持てると接客への意識が高まり、結果としてサービスの質の向上にも結びつくのです。

エステサロンの内装をおしゃれにする8つのコツ

おしゃれな内装は、センスだけで決まるものではありません。考える順番と押さえるべき要素を知っていれば、誰でも再現できます。ここからは、実践しやすい順に8つのコツを紹介します。

ポイント
  • コンセプトと配色を最初に決め、空間全体に統一感を持たせる
  • 照明・素材・収納で「高見え」と清潔感を両立させる
  • 香りや音など、目に見えない要素まで設計に含める
  • 家具・アート・小物で世界観を仕上げる

ターゲットとコンセプトを最初に決める

おしゃれな内装づくりは、「誰に・どんな時間を過ごしてもらうか」を決めることから始まります。コンセプトが曖昧なまま色や家具を選ぶと、テイストがばらばらになり、どこか素人っぽい印象の空間になりがちです。着手前に、次の4点を整理しておきましょう。

  • ターゲットの年代とライフスタイル
  • メインの施術メニュー(フェイシャル・痩身・脱毛など)
  • 価格帯とサロンの立ち位置
  • 「〇〇な空間で〇〇な時間を過ごす」という一文のコンセプト

コンセプトを一文で言える状態にしておけば、内装業者との打ち合わせでもイメージがぶれません。色・素材・家具を選ぶときの判断基準にもなります。

配色は3色に絞って統一感を出す

おしゃれに見えるサロンほど、使っている色の数は少ないものです。配色はベースカラー・メインカラー・アクセントカラーの3色に絞り、面積の比率を「70:25:5」にすると、まとまりのある空間に仕上がります。

役割比率使う場所色の例
ベースカラー70%壁・天井・床アイボリー、白、ライトベージュ
メインカラー25%家具・カーテン・カウンター木目、グレージュ、くすみピンク
アクセントカラー5%小物・アート・照明器具ゴールド、グリーン、ネイビー

アクセントカラーは使いすぎると落ち着きが失われるため、クッションや額縁など取り替えやすい小物に限定するのがコツです。季節ごとに小物を入れ替えれば、大がかりな工事をせずに印象を変えられます。

ベースやメインに選ぶ色によって、お客様が受ける印象は大きく変わります。ターゲットに合わせて、軸となる色を選びましょう。

色与える印象向いているサロン
ホワイト・アイボリー清潔感・開放感美容機器を使う施術、狭い物件
ベージュ・ブラウン温もり・安心感幅広い年代向け、地域密着型
グレージュ・グレー洗練・落ち着き30〜40代向け、都会的なサロン
くすみピンクやさしさ・フェミニン若い女性向け、ブライダルエステ
グリーン癒やし・ナチュラルオーガニック系、リラクゼーション
ブラック・ネイビー高級感・非日常高単価サロン、メンズエステ

ピンクやブラックは個性を出しやすい一方、面積が広いと甘すぎたり重すぎたりします。壁の一面だけに使うアクセントクロスとして取り入れると、失敗しにくいでしょう。

照明は場所ごとに色温度を使い分ける

照明は、壁紙や家具を変えなくても空間の印象を大きく変えられる要素です。エステサロンでは、場所ごとに光の色(色温度)と明るさを使い分けることで、おしゃれさと施術のしやすさを両立できます。色温度はK(ケルビン)で表し、数値が低いほど温かみのあるオレンジ系、高いほど白っぽい光になります。

場所おすすめの照明色温度の目安ねらい
受付・待合ダウンライト+間接照明約2,700〜3,500K温かく迎え入れる
カウンセリング顔色が自然に見える照明約3,500〜5,000K肌状態を正確に確認する
施術室調光できる間接照明約2,700〜3,000K眠りを誘うリラックス感
パウダールーム顔を正面から照らす照明約5,000Kメイク直しのしやすさ

施術中のお客様は仰向けで天井を見上げるため、ベッドの真上にダウンライトを配置しないことが重要です。光源が直接見えない間接照明を中心に計画しましょう。間接照明の取り入れ方は、店舗の雰囲気を高める間接照明の手法と費用相場も参考になります。

素材の質感で上質さを演出する

同じ色づかいでも、素材の質感によって空間の格は大きく変わります。手が触れる場所や視線が集まる場所ほど、質感にこだわるのが高見えさせるポイントです。エステサロンで取り入れやすい素材と、それぞれの印象は次のとおりです。

  • 木目:温もりと安心感
  • 大理石調:高級感と清潔感
  • ファブリック・ベルベット:やわらかさと包まれる感覚
  • 真鍮・ゴールド金物:華やかさとラグジュアリー感

本物の天然素材は費用がかさむため、受付カウンターの天板など目に触れる場所に絞りましょう。床は木目調のフロアタイル、壁は石目調のクロスなど、掃除しやすく傷に強い素材を組み合わせると、見た目と維持管理のバランスが取れます。

施術室は個室感と遮音性を高める

エステの施術室では、お客様が素肌を見せたり、肌や体の悩みを話したりします。そのため視線と音をしっかり遮る仕切り方が、おしゃれさ以上に満足度を左右します。代表的な仕切り方の違いを比較しました。

仕切り方プライバシー費用感向いているケース
カーテン低い(音が漏れやすい)安い自宅サロン・短時間メニュー中心
パーテーション中程度中程度賃貸物件・レイアウト変更の予定あり
天井までの造作壁高い高い完全個室で高単価メニューを提供

造作壁にする場合は、壁の中に吸音材を入れたり、BGMを流したりすると会話がさらに漏れにくくなります。予算に応じて「個室1室+パーテーション区切り」のように組み合わせるのも一つの方法です。

生活感が出ない収納を計画する

どれほどおしゃれな家具を選んでも、タオルや化粧品のストックが見えていると一気に生活感が出てしまいます。エステサロンはリネン類や消耗品が多い業態のため、「見せる収納」と「隠す収納」を最初から分けて計画することが大切です。

  • 見せる収納:使用する化粧品のボトル、ディスプレイ用の物販商品
  • 隠す収納:タオルのストック、使用済みリネン、清掃用品、書類

施術室には扉付きの造作収納やワゴンを置き、タオルウォーマーは施術者の手が届く位置にまとめましょう。収納量はオープン後に足りなくなりやすいため、想定より1〜2割多めに確保しておくと安心です。

香り・音・温度まで設計に含める

施術中のお客様は目を閉じていることが多く、見た目のおしゃれさは伝わりにくくなります。だからこそ、香り・音・温度といった視覚以外の要素が体験の質を決めるのです。

  • 香り:天然精油をディフューザーでほのかに香らせる
  • 音:天井埋め込みスピーカーで音源の位置を感じさせない
  • 温度:エアコンの風がベッドに直接当たらない位置に配置する

ディフューザーやスピーカー、ベッドウォーマーなどは、すべて電源が必要です。設計段階で使う機器を洗い出し、コンセントの位置と電気容量を内装業者と共有しておくと、延長コードが露出した残念な仕上がりを防げます。

家具・アート・小物で世界観を仕上げる

壁や床が整ったら、最後に家具・アート・小物で世界観を仕上げます。内装工事が同じでも、置くものの選び方ひとつで空間の完成度は大きく変わります。とくに印象を左右しやすいアイテムは次の4つです。

  • 待合のソファ:サロンのテイストを最も象徴するメイン家具
  • カーテン:窓からの視線を遮りつつ、空間の質感を高める名脇役
  • アートやミラー:受付背面や通路の突き当たりなど、視線が集まる場所の主役
  • ディスプレイ小物:施術で使うオイルや物販商品を飾るトレイ・棚

小物は置きすぎると雑然とした印象になるため、1ヶ所に飾る数は3点前後に絞りましょう。コンセプトに合わないものを置かないことが、おしゃれに見せる近道です。

エステサロンで人気のおしゃれな内装デザイン5選

デザインは流行よりも、ターゲットとメニューに合うかどうかで選ぶのが基本です。幅広い層にはナチュラルやホワイト、大人の女性にはグレージュ、高単価サロンにはラグジュアリーや和モダンが向いています。

エステサロンで採用されることの多い5つのデザインスタイルを比較すると、次のとおりです。自店のコンセプトに近いものから検討してみましょう。

スタイル与える印象向いているサロン主な色・素材
ナチュラル癒やし・親しみやすさオーガニック系・幅広い年代向け木目、白、グリーン
ホワイト清潔感・開放感美容機器を使う施術・脱毛白、ライトグレー、ガラス
グレージュ洗練・大人っぽさ30〜40代女性向けのフェイシャルグレージュ、ベージュ、真鍮
ラグジュアリー高級感・特別感高単価のトータルケア大理石調、ベルベット、ゴールド
和モダン・アジアン非日常・リゾート感ボディトリートメント・ヘッドスパ濃い木目、和紙、石、竹

完成後の空間をイメージするには、実際の施工写真を見るのが近道です。サロンやクリニックなど施術系店舗の仕上がりは、オールメイクの施工事例一覧もあわせてご覧ください。

ナチュラル|木目とグリーンで癒やす空間

ナチュラルスタイルは、年代を問わず受け入れられやすい定番のデザインです。木目調の床に白い壁を合わせ、観葉植物やリネン素材のカーテンを加えるだけで、森の中にいるような落ち着いた雰囲気が生まれます。

天然由来のコスメやハーブを使った施術との相性がよく、コンセプトを伝えやすいのも魅力でしょう。ただし植物を置きすぎると手入れが負担になるため、本物は大きめの鉢を数点に絞り、残りはフェイクグリーンで補うと管理がしやすくなります。

ホワイト|清潔感と広がりを生む白の空間

白を基調にしたスタイルは、清潔感と空間の広がりを最大限に演出できます。白は光を反射して部屋を明るく見せるため、面積の小さいサロンや窓の少ない物件にも向いています。

一方で、白一色にするとクリニックのような緊張感を与えることもあります。床に淡い木目を取り入れたり、照明を少し温かみのある色にしたりして、冷たさを和らげましょう。汚れが目立ちやすい点には注意が必要で、壁紙は汚れ防止加工のある製品を選ぶと美しさを保ちやすくなります。

グレージュ|大人の女性に響く洗練空間

グレーとベージュの中間色であるグレージュは、甘すぎず冷たすぎない、洗練された大人の雰囲気をつくれる色です。30〜40代の女性をターゲットにしたフェイシャルサロンなどで人気が高まっています。

グレージュの壁に、真鍮の照明器具や丸みのある家具を合わせると、韓国風のトレンド感も演出できます。グレー寄りにするとクール、ベージュ寄りにするとやわらかな印象になるため、サンプルを実際の照明の下で確認してから決めるのが失敗しないコツです。

ラグジュアリー|ホテルのような高級空間

ラグジュアリースタイルは、高級ホテルのスパのような非日常感を演出したい高単価サロンに向いています。大理石調の床や壁、ベルベット素材のソファ、シャンデリアやゴールドの照明器具が代表的なアイテムです。

装飾を詰め込みすぎると派手で落ち着かない空間になりやすいため、照明は間接照明を中心に明るさを抑えめにします。客単価に見合う上質さを伝えられる反面、素材と家具の費用が膨らみやすいスタイルなので、投資する場所の優先順位を明確にしておきましょう。

和モダン・アジアン|非日常のリゾート空間

和モダンやバリ風のアジアンスタイルは、日常から切り離されたリゾートのような癒やしを提供したいサロンにぴったりです。濃い色の木材を基調に、和紙調の照明、石や竹などの自然素材を組み合わせます。

格子の間仕切りは、視線をやわらかく遮りながら光を通すため、施術スペースの区切りとしても実用的です。ただし和やアジアの要素を詰め込みすぎると、古めかしい印象やテーマパークのような印象になりがちです。素材は2〜3種類に絞り、受付まわりは明るく保つとモダンさを損ないません。

空間別に見るおしゃれな内装のポイント

同じサロンでも、場所ごとに内装が果たす役割は異なります。外観からバックヤードまで、6つの空間に分けて押さえるべきポイントを解説します。

ポイント
  • 外観・エントランス:店内と世界観をそろえて入りやすくする
  • 受付・待合:第一印象を決めるため最も投資効果が高い
  • カウンセリング席:落ち着いて話せる距離感と目隠しが重要
  • 施術室:ベッド周りの寸法を確保して快適性を高める
  • パウダールーム:帰り際の満足度と口コミを左右する
  • バックヤード:スタッフ動線を分けて表の空間を整える

外観とエントランスで世界観を伝える

お客様がサロンの雰囲気を最初に感じるのは、扉を開ける前の外観です。店内がおしゃれでも、外観がそっけないと「入りにくい」「どんな店かわからない」と思われてしまいます。外観と店内の色・素材・照明をそろえることで、入店前から期待感を高められます。

ビルの上階にあるサロンでは、エレベーターを降りた先の扉まわりやサインが外観の役割を担います。看板は夜でも視認できるよう照明で照らし、入口にはグリーンや間接照明を置いて、店内の世界観を予告する演出を意識しましょう。外観づくりの考え方は、美容院の外観デザインのコツと費用相場も参考になります。

受付・待合は第一印象を決めるサロンの顔

受付と待合は、お客様が最初に目にする場所です。限られた予算で内装をおしゃれに見せたいなら、まず受付まわりに投資するのが効果的です。

受付カウンターの背面にロゴを配置し、間接照明で浮かび上がらせるだけでも、ブランドの世界観がぐっと伝わります。カウンターの上にレジや配線が出ていると雑然とした印象になるため、配線を隠す構造や収納をあらかじめ造作しておくことも大切です。カウンターの種類や寸法は、受付カウンターのデザインと寸法・業種別の選び方で詳しく紹介しています。

カウンセリング席は会話しやすい距離感に

カウンセリングは、お客様が肌や体の悩みを打ち明ける時間です。そのためほかのお客様の視線が入らない配置と、話しやすい距離感が求められます。

テーブルを挟んで真正面に座ると面接のような緊張感が生まれやすいため、角を挟んでL字に座る配置がおすすめです。待合や受付からの視線は、格子やパーテーション、背の高い観葉植物でやわらかく遮りましょう。肌診断を行う場合は、顔色が自然に見える照明を手元に用意しておくと、提案の説得力も高まります。

施術室はベッド周りの寸法を確保する

施術室をおしゃれにしても、窮屈で施術者が動きにくいと、お客様にも慌ただしさが伝わってしまいます。施術ベッドの周囲に必要なスペースから逆算して、部屋の広さやレイアウトを決めましょう。

項目寸法の目安
施術ベッド本体幅60〜70cm×長さ180〜190cm程度
ベッドの左右それぞれ50cm以上
ベッドの頭側・足元70cm以上
施術室1室の広さ約2.0m×2.5m以上(約3畳)

ワゴンやスチーマーなどの機器を置く場合は、そのぶんの余裕も加えて考えます。ボディの施術が中心なら、着替えスペースや荷物置きも施術室内に確保しておくと、お客様が移動せずに済み、満足度が上がります。

パウダールームで帰り際の満足度を上げる

施術後、お客様は必ず鏡の前で身だしなみを整えます。最後に立ち寄るパウダールームは、サロン全体の印象を締めくくる場所といえるでしょう。

大きめのミラーに顔を正面から照らす照明を組み合わせると、影ができにくくメイク直しがしやすくなります。ドライヤーやヘアアイロン、コットンなどのアメニティを整えておけば、施術後の肌の変化を実感してもらいやすく、写真を撮ってSNSに投稿してもらえるきっかけにもなります。

バックヤードとスタッフ動線も設計する

おしゃれなサロンほど、お客様の目に触れないバックヤードの設計がしっかりしています。タオルの洗濯や消耗品の補充、スタッフの休憩などの裏方作業が表に出ると、せっかくの非日常感が崩れてしまうためです。

  • お客様の通路とスタッフの通路をできるだけ分ける
  • 洗濯機やリネン置き場は施術室の近くにまとめる
  • スタッフの休憩・着替えスペースを客席から見えない位置に置く

動線が整理されていると、スタッフの無駄な移動が減り、施術や接客に集中できます。表の空間のおしゃれさは、裏の使いやすさに支えられていると考えて計画しましょう。

自宅・個人エステサロンをおしゃれにする方法

自宅の一室や小さなテナントで開業する個人エステサロンでも、工夫次第でおしゃれな空間はつくれます。テナント型サロンとの大きな違いは、限られた広さと生活感への対策です。自宅サロンの費用感や間取りの考え方は、自宅ネイルサロンの内装費用と間取りの解説も参考になります。

ポイント
  • 明るいベースカラーとミラーで6畳でも広く見せる
  • 仕切りと動線で生活感をお客様の視界から外す
  • 賃貸なら原状回復できる素材と施工方法を選ぶ
  • 仕上げはDIY、電気や水回りは業者と使い分けて費用を抑える

6畳でも広く見せる色とミラーの工夫

6畳ほどの部屋でも、視覚的な工夫で実際より広く見せることは可能です。おしゃれさを損なわずに開放感を出すテクニックを押さえておきましょう。

  • 壁と天井を白やアイボリーなどの明るい色でそろえる
  • 大きめのミラーを壁に掛け、空間を映り込ませる
  • 背の低い家具や脚の細い家具を選び、床を多く見せる
  • 家具の色とテイストを統一し、視覚的なノイズを減らす

天井の四隅や棚の下に間接照明を仕込むと、壁と天井の境目があいまいになり、さらに奥行きが生まれます。物を置きすぎないことも、狭い空間をおしゃれに見せる大切なポイントです。

仕切りと動線で生活感を見せない

自宅サロンでもっとも避けたいのは、お客様の視界にキッチンや洗濯物などの生活感が入ることです。どれだけ施術室をおしゃれにしても、移動中に生活空間が見えると非日常感が一気に薄れてしまいます。

部屋が複数ある場合は、玄関から近い部屋を施術室にすると、家の奥まで案内せずに済みます。見えてしまう部分は、デザイン性の高いパーテーションやロールスクリーンで目隠ししましょう。玄関やトイレも動線の一部と考え、スリッパや小さなグリーンを置いてサロンらしく整えると統一感が生まれます。

賃貸は原状回復できる方法を選ぶ

賃貸物件で自宅サロンを開く場合は、内装の自由度よりも退去時に元へ戻せるかどうかを優先します。そもそも契約や管理規約で事業利用が禁止されていないかも、事前に確認しておきましょう。

  • 壁:貼ってはがせる壁紙、突っ張り式の棚やパーテーション
  • 床:置くだけ・吸着タイプのフロアタイル
  • 照明:引掛シーリングに取り付けられるペンダントライト

ビス止めや接着剤での施工は、退去時に思わぬ補修費用が発生する原因になります。原状回復の範囲や費用の考え方は、テナントの原状回復はどこまで必要かの解説もあわせて確認しておくと安心です。

DIYと業者依頼を使い分けて費用を抑える

自宅サロンの内装費は、家具や照明の入れ替えが中心なら数十万〜100万円程度が目安です。費用を抑えるには、自分でできる作業とプロに任せる作業を分けて考えましょう。

区分主な作業判断のポイント
DIYで対応しやすい壁紙の張り替え、置き敷きの床材、家具の組み立て、照明器具の付け替え(引掛シーリング)失敗しても安全上の問題が起きにくい
業者に任せたいコンセント増設や専用回路、洗面台の設置や給排水、天井までの間仕切り壁資格が必要、または失敗すると事故や漏水につながる

とくに電気工事は、電気工事士の資格がないと行えない作業が含まれます。美容機器を複数使う予定なら、電気容量が足りるかを業者に確認してからレイアウトを決めると、ブレーカーが落ちるトラブルを防げます。

エステサロンの内装費用の相場と抑えるコツ

テナント型エステサロンの内装費は坪単価25万〜45万円程度が目安で、ラグジュアリーな仕様では50万〜100万円程度まで上がります。居抜き物件の活用や投資する場所のメリハリで、おしゃれさを保ちながら費用を抑えられます。

坪単価はテイストと物件の状態で変わる

エステサロンの内装費は、デザインのテイストと物件の状態によって大きく変わります。スケルトン物件から内装をつくる場合の、テイスト別の坪単価と15坪のサロンでの概算は次のとおりです。

テイスト坪単価の目安15坪の場合の概算
シンプル・ミニマル25万〜30万円375万〜450万円
ナチュラル・グレージュなど30万〜45万円450万〜675万円
ラグジュアリー50万〜100万円750万〜1,500万円

前のテナントの内装や設備が残る居抜き物件なら、改装費を200万〜400万円程度に抑えられるケースもあります。金額は地域や物件の条件、業者によっても変わるため、最終的には現地調査を経た見積もりで判断しましょう。業態別の坪単価は店舗の内装工事費用の相場と業態別の目安、スケルトン物件の費用感はスケルトン物件の内装工事費用と業種別の坪単価で詳しく解説しています。

内装費以外にかかる開業費用も見込む

内装工事の見積もりには、施術ベッドや美容機器などの購入費は含まれないことがほとんどです。内装費とは別に、次のような費用も資金計画に入れておく必要があります。

項目費用の目安
設計・デザイン料工事費の10〜15%程度
施術ベッド・美容機器50万〜150万円
家具・備品20万〜50万円
看板・サイン工事10万〜30万円

また、壁や天井を解体してから下地の傷みや配管の劣化が見つかることもあります。想定外の補修に備えて予備費を確保しておくと、開業直前に資金が足りなくなる事態を防げます。

おしゃれさを保ちつつ費用を抑えるコツ

限られた予算でおしゃれな内装を実現するには、すべてに均等にお金をかけるのではなく、メリハリをつけることが重要です。お客様の目に触れる場所と触れない場所で、投資の優先度を分けましょう。

区分対象となる場所考え方
お金をかける受付カウンター、施術室の照明、待合のソファ第一印象と施術中の満足度に直結
節約するスタッフルーム、収納の内部、天井お客様の目に触れにくい

家具は既製品を中心にそろえ、造作は受付カウンターなど印象を左右する部分に絞ります。エステサロンや美容室の居抜き物件を選べば、間仕切りや照明を活かせる可能性もあるでしょう。2〜3社から同じ条件で相見積もりを取り、金額だけでなく提案内容も比較すると、適正な価格を判断しやすくなります。

開業や改装では、国や自治体の補助金・助成金を活用できる場合もあります。ただし、多くの制度は工事の契約・着工前の申請が必要です。公募時期や対象経費は年度ごとに変わるため、地域の自治体や商工会議所の最新情報を早めに確認しておきましょう。

おしゃれな内装づくりで失敗しないための注意点

おしゃれさを優先するあまり、営業に支障が出たり法令に触れたりする失敗は少なくありません。設計の段階で避けておきたい5つの注意点を押さえましょう。

ポイント
  • 雰囲気を優先して照明を暗くしすぎない
  • 流行を詰め込みすぎて統一感を崩さない
  • まつ毛エクステなどを併設するなら美容所の届出が必要
  • 消防法や内装制限、ビルの管理規約は物件契約前に確認
  • 業者はサロンの施工実績と見積書の内訳で選ぶ

照明を暗くしすぎて施術に支障が出る

開業後の後悔として多いのが、雰囲気を重視するあまり照明を暗くしすぎる失敗です。リラックス感は出ても、肌の状態が確認しづらくなったり、カウンセリングで顔色が悪く見えたりします。

対策は、照明を「明るさを変えられる仕組み」にしておくことです。施術室には調光機能を付け、施術の工程に合わせて明るさを切り替えましょう。さらに肌を確認するための手元照明を別に用意しておけば、雰囲気と施術のしやすさを両立できます。

流行を詰め込みすぎて統一感が崩れる

SNSで見かけたおしゃれなサロンを参考にするのは有効ですが、気に入った要素をすべて取り入れると、テイストがばらばらの空間になってしまいます。韓国風のアーチ壁、和の格子、ゴールドのシャンデリアを同じ空間に並べるようなケースが典型例です。

参考写真を集めたら、最初に決めたコンセプトに合うかどうかで取捨選択しましょう。流行のデザインは数年で古く見えることもあるため、壁や床などの変えにくい部分は定番に、流行は小物で取り入れるのが長く愛される内装のコツです。

まつエク併設なら美容所の届出が必要

フェイシャルや痩身などのエステ施術は、一般的に保健所への開設届が不要です。しかし、まつ毛エクステンションやまつ毛パーマ、ヘアメイクなどをメニューに加える場合は、美容師法上の美容所として届出が必要になります。

美容所には作業室の広さや換気、採光などの構造設備基準があり、施術できるのは美容師免許を持つスタッフに限られます。基準の細かな内容は自治体ごとに異なるため、内装の設計前に管轄の保健所へ相談しておきましょう。
参考:厚生労働省 美容師法の概要

消防法・内装制限と管理規約を確認する

エステサロンに美容所のような構造基準がない場合でも、建物に関する法令や物件ごとのルールは守る必要があります。おしゃれな素材を選ぶ前に、次の3点を確認しておきましょう。

  • 内装制限:建物の用途や規模によって、壁や天井に燃えにくい材料を使うルール
  • 消防設備:延床面積や階数に応じて必要になる消火器・誘導灯・火災報知設備など
  • 管理規約:テナントビルやマンションごとに定められた工事時間や使用できる設備の制限

とくに内装制限は、木材やファブリックを多用するデザインに影響することがあります。物件の契約前に内装業者や管理会社へ確認しておくと、工事のやり直しや追加費用を防げます。

エステサロンの施工実績がある業者を選ぶ

おしゃれな内装の仕上がりと使いやすさは、依頼する業者によって大きく変わります。デザイン性だけで選ばず、サロン運営への理解があるかどうかを見極めましょう。業者を比較する際は、次の項目をチェックするのがおすすめです。

  • エステや美容サロンの施工実績がある
  • 施術メニューや1日の来店数までヒアリングしてくれる
  • 3Dパースなどで完成イメージを事前に確認できる
  • 見積書の項目ごとに数量と単価が記載されている
  • 引き渡し後の不具合への対応範囲が明示されている

完成イメージを事前に共有できれば、「思っていた雰囲気と違う」という後悔を防げます。打ち合わせでは、参考にしたいサロンの写真を見せながら要望を伝えると、イメージのずれが少なくなります。

エステサロンの内装に関するよくある質問

内装費の目安や人気のデザイン、自宅サロンの広さ、工事期間など、エステサロンの内装を検討する方から寄せられやすい疑問をまとめました。

Q

エステサロンの内装費はいくらくらいかかりますか?

A

テナント型のサロンでは坪単価25万〜45万円程度が目安で、15坪前後なら375万〜675万円ほどになります。居抜き物件を活用すれば200万〜400万円程度に抑えられるケースもあります。自宅の一室を改装する場合は、家具や照明が中心なら数十万〜100万円程度から始められます。正確な金額は、物件を見てもらったうえでの見積もりで確認しましょう。

Q

マッサージやリラクゼーションサロンの内装も同じ考え方でよいですか?

A

基本の考え方は同じで、コンセプトの統一、間接照明、施術室の遮音性が重要です。ボディの施術が中心になる場合は、ベッドの周囲に施術者が回り込めるスペースを広めに取り、着替えスペースの位置も検討しましょう。施術系店舗の内装については、整体院の内装のポイントと坪単価の相場も参考になります。

Q

エステサロンで人気の内装デザインはどれですか?

A

幅広い年代に好まれるのはナチュラルやホワイト系、30〜40代の女性向けではグレージュ、高単価のサロンではラグジュアリー系が選ばれやすい傾向にあります。流行を追うよりも、ターゲットとメニューに合っているかどうかで選ぶことが、長く愛されるサロンづくりにつながります。

Q

6畳の自宅でもおしゃれなエステサロンにできますか?

A

できます。施術ベッド1台を置く施術スペースは約3畳が目安のため、6畳あればカウンセリングや着替えのスペースも確保しやすくなります。明るい色をベースにミラーや間接照明で奥行きを出し、パーテーションで生活感を隠せば、限られた広さでもサロンらしい空間に仕上がります。

Q

エステサロンの内装工事にはどれくらいの期間がかかりますか?

A

スケルトン物件から内装をつくる場合、施工だけで1〜2ヶ月ほどかかるのが一般的です。設計や見積もりの調整にも数週間かかるため、開業予定日の3〜4ヶ月前には業者へ相談を始めると安心です。居抜き物件で部分的な改装にとどめる場合は、より短い期間で済むこともあります。

まとめ|おしゃれな内装は統一感と清潔感が鍵

エステサロンの内装は、見た目のおしゃれさだけでなく、お客様が安心して身を委ねられる空間かどうかが予約やリピートを左右します。コンセプトに沿って色・照明・素材に統一感を持たせ、清潔感を土台にしたうえで、ターゲットに響くデザインスタイルを選びましょう。

この記事のまとめ
  • コンセプトを一文で決め、配色は3色・70:25:5でまとめる
  • 照明・素材・収納・香りや音、家具や小物まで設計して上質さを演出する
  • デザインはターゲットとメニューに合うスタイルを選ぶ
  • 外観からバックヤードまで、空間ごとの役割に合わせて設計する
  • 坪単価は25万〜45万円程度が目安で、メリハリと居抜き活用で費用を抑える

費用は物件の状態やデザインのテイストによって大きく変わります。物件契約の前に内装業者へ相談し、複数社の提案と見積もりを比較することが、理想のサロンづくりを成功させる近道です。この記事のポイントを参考に、お客様が「また来たい」と感じるおしゃれなエステサロンを実現してください。

【監修者】松岡 祐希

株式会社オールメイク代表。

兵庫県を中心に全国各地の美容室・サロン・飲食店・病院・オフィス・クリニックなど店舗の内装工事をしています。 自社でも運営してる美容サロンなどもあるので、配置含めて設計図のパズルは得意になります。